当院では以下の病気(疾患)に
対応しています。
- 整形外科 人工股関節置換術・人工膝関節置換術
手術支援ロボット「Mako」は、日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システムです。大野記念病院では、人工股関節全置換術・人工膝関節全置換術において2021年10月に導入しました。
整形外科医がロボットアーム(人の手の代わりに作業を行うコンピューター制御の機械アーム)を操作し、骨を削り、インプラント(人工関節)の設置を行います。ロボットアームが自動で手術を行うのではなく、整形外科医の手術操作を安全に正確に制御するのが、Makoの役割です。その為、人の手のようにぶれることがなく、正確に動き、そして、術前の計画から外れた動きをしようとすると“止まり”ます。それにより、インプラント設置の位置がずれることがなく、治療計画通りの安全かつ正確な手術が実現されます。
メイコについて
手術支援ロボット「Mako」を
構成する3つのポイント
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01
高度な術前計画
Advanced Preoperative Planning
手術前に治療計画を立てます。CT検査を行い、患者さんの骨格の情報をコンピューターに入力し、人工関節のサイズや設置する位置、骨を切除する位置や量などを決定します。
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02
術中のバランス調整
Intraoperative Balancing
手術中は、膝関節の変形(O脚やX脚など)を矯正し、関節が安定する適切な人工関節の位置をリアルタイムにコンピューター画面で確認し、調整します。
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03
ロボティックアーム支援
Robotic Arm Support
医師はロボティックアームを持ち、先端に取り付けられた器具をナビゲーションに従って操作し骨を切除します。治療計画通りの安全かつ正確なインプラントの設置を可能にし、侵襲の少ない手術を支援します。
患者さんのメリット
メイコ手術によって
負担を大幅に減らせます
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血管・神経の損傷を最大限に防ぐ
ロボティックアームによる精密な制御により計画通りに手術器具を操作することができるため、血管・神経の損傷などを最大限に防ぐことができます。
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手術後の脱臼リスクや痛みが少ない
術中により精密な関節バランスの調整を行うことができ、人工関節の設置精度が向上することで、術後の脱臼リスクや痛みの低減、高い機能回復が期待できます。
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治療計画通りの安全かつ正確な手術
Makoは、数㎜でも計画から外れた動きをすると自動的に停止します。車の自動運転のようなコンピューターが手術を制動し、治療計画にない動きや切除する必要のない部位にさしかかると自動停止し、正しい方向へ導きます。
Q&A
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A 医療保険が適用されている手術で、高額医療の対象になります。年齢や所得によって限度額は異なりますので、医事課へ問い合わせをお願いします。
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A 入院期間はリハビリテーションの進行に個人差はありますが、3~4週間程度が目安になっています。
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A 手術の翌日からベッドを離れてリハビリを開始します。個人差はありますが、術後1週間程度で歩行器を使用し院内を歩けるようになります。