体に優しく、
根治性の高い手術を目指して

泌尿器科における対象は転移の無い限局性前立腺癌です。しかし、所属リンパ節転移を有する場合は、放射線治療やホルモン療法等の併用による集学的治療の一環として行う場合もあります。年齢は80歳以下が適応ですが、80歳以上でも可能な場合もあります。脳動脈瘤や緑内障を合併している場合は、適応にならない場合があります。 高精度な画像と精緻な操作で前立腺癌を完全に取り除くことが可能になります。勃起神経温存達成率の向上が期待できます。また膀胱尿道吻合を精緻に出来るため、術後の尿失禁低減も期待できます。リンパ節転移 症例でも、安全な広範囲のリンパ節郭清が可能となり、根治率上昇に寄 与します。ロボット支援手術の利点として、出血や合併症の低減にも繋がります。これらの操作により、癌再発率の低減が期待できます。また、尿禁制や 勃起機能温存が達成できる率が向上し、さらに、傷口が小さい低侵襲手 術なので、術後の疼痛が少なく、回復が早いので、入院期間が短縮できます。